全国のスーパーを訪れ、地域ならではの魅力を紹介する「それいけ!ご当地スーパー探検隊」。今回は、美食の都・仙台から車で約30分。秋保温泉郷にある「主婦の店 さいち」に、at home VOXがお邪魔しました。
お店があるのは、静かな温泉街の中。だけど、何だか「さいち」の周りが騒がしいですよ……。
■手作りの素朴な味、自家製おはぎが大人気!
実はこのお店、全国的に有名な「おはぎ」を売っているスーパー。昭和末期に経営が苦しくなりかけた時に「手作りの味」へと経営をシフトさせ、昔ながらの素朴な味で、全国からたくさんのお客さんを呼び寄せています。
平日は約5,000個、お彼岸の時には約20,000個を一日に売り上げるというおはぎ。その人気の秘密を探るために、各地のスーパーや経済機関から視察が訪れることも多いのだそう。
「仙台近郊の方や旅行者の方々はもちろん、口コミを聞いて来てくれて、リピーターになってくださる方もいます。でも、うちのおはぎは無添加で、その日のうちに食べてもらわないと堅くなってしまう。ですから、お土産用に購入されるという方には、『今日中に食べてもらえるか』を確認して、買う量を減らしてもらう場合もありますよ」
そう教えてくれたのは、常務の佐藤さん。
“売らない場合もある”、とはすごいこだわり。でも、お店の商品に対する愛情が感じられるエピソードですね。
■もう一つの人気者、優しい味わいのお惣菜
そして、おはぎの向かいの棚には、こちらもお店の名物「お惣菜」。300以上あるレパートリーの中から、季節感も考慮して、毎日100種くらいを店頭に並べているんだそう。
30人弱のスタッフが、それぞれ煮物・焼物・ご飯もの、など受け持ちのジャンルを調理しているため、担当スタッフの方がお休みの日はそのメニューがいっさい出せないそう。でも、細かく担当分けをすることで、商品に対する愛情が生まれ、オリジナルメニューも誕生しやすくなっているのだとか。
佐藤さん「うちにはお惣菜のマニュアルというものはなく、味付けはスタッフ代々受け継いで来たもの。おはぎと同様、無添加の手作り感を大事にしています。商品に関しては季節感を大切にしていて、海鮮丼なんかは新鮮なものをお得な価格で提供しているので、オススメですよ」
■仙台のご当地商品も見てみよう!
店内には他にも、おはぎを手作りするための商品や、仙台ならではのご当地グルメも揃っていて、観光地の雰囲気も味わえます。
作り手の心が伝わる、懐かしい手作り商品が揃う「主婦の店 さいち」。人気の理由を、ぜひその目と舌で確かめてみてください。
- 店舗情報
主婦の店 さいち
住所:宮城県仙台市太白区秋保町湯元字薬師27
営業時間:9:00~19:30(第2・第4水曜休。祝日の場合は営業、8月・12月は変更あり)
※記事中の情報・価格は取材当時のものです。